飲食店でリピーターを獲得する具体的な施策5選【アプリが最適】
- 「経営している飲食店の売上を伸ばしたい…」
- 「リピーターを増やすにはどうすればいいのか、具体的な施策が知りたい…」
上記のようにお困りではありませんか?
飲食店の売上を伸ばしていくためには、リピーターの獲得が最も重要です。
なぜなら、「社会で起こっているほとんどの現象は2割の要素で8割決まる」というパレートの法則が、売上にも当てはまることが多いからです。
つまり、売上の8割を2割の顧客が生み出している、と言えるでしょう。
本記事では、飲食店においてリピーターを増やすための心得や具体的な施策について、詳しくご紹介します。
飲食店のリピーターを増やすメリット2選
飲食店でリピーターを獲得するメリットは、売上を伸ばすだけではありません。
まずは、リピーター獲得のさらなるメリットについて解説します。
1:5の法則
1:5の法則とはマーケティング用語の一つで、リピーター獲得のコスト:新規顧客獲得のコストが1:5であることが多い、という法則です。
つまり、新規顧客を獲得するためには5倍のコストをかける必要がある、ということです。
引用:『CRMの基本と成功に向けたポイントとは』
もちろん新規顧客を獲得することは重要ですが、リピーターを獲得することはコストパフォーマンスが良いと言えます。
売上の安定
リピーターが増えると、トレンドに左右されなくなったり、新規顧客を勝手に連れてきてもらえる確率が高くなったりします。
すると売上の安定につながるため、様々な施策を実行しやすくなります。
飲食店のリピーターを増やすために重要な考え方やデータ
飲食店経営においてリピーターを増やすことがいかに重要であるか、解説しました。
次にリピーターを増やすために必要な考え方やデータをご紹介します。
3回安定10回固定の法則
大手コンサル会社である「船井総合研究所」が提唱しているものの一つに、「3回安定10回固定の法則」があります。
これは一定期間内に3回利用していただくことで4回目以降のリピート率がぐんと上昇し、10回利用していただくことで永続的な顧客(=固定客)になっていただける、というものです。
よってリピーターを獲得するためには、
- まず3回気持ちよく利用してもらうこと
- 次に10回目に魅力的な特典を設け、それを受け取ってもらうこと
以上2点を意識して戦略を練る必要があります。
リピートする理由1位は「料理が美味しいから」
ホットペッパーグルメ外食総研が2018年に行った、「首都圏に住んでいて、1ヶ月に1度以上外食(食事または飲酒)を行う人」を対象にした調査によると、
- 1週間の外食回数は3.6回
- 初回利用するお店は22.7%
- 再利用するお店は77.3%
という結果が出ており、リピート率の重要性が見て取れます。
また、リピートする理由の上位5つは、以下の通りでした。
- 料理がおいしい(69.6%)
- コストパフォーマンス(48.6%)
- 席がゆったりしている(40.4%)
- アクセスが良い(40.2%)
- 価格が明示されている・会計が分かりやすい(34.4%)
もちろんアクセスも重要ですが、それ以上に料理の美味しさを重視する人の方が多いです。
よって、あえて家賃の安い郊外に出店し、料理の美味しさで勝負するなどの戦略は有効と言えます。
40代男性にターゲットを絞るのもあり
リピート率を最重要視するのであれば、40代男性にターゲットを絞るのも面白い戦略です。
ホットペッパーグルメ外食総研が行った調査によると、昼食のリピート率は81.2%とかなり高く、その中でも40歳以上の男性のリピート率は80%以上を超えます。
参考:『飲食店でリピーター数を大幅UP!思わず通いたくなるお店の特徴とは?』
特に男性は一人で昼食を取ることが多く回転率も高いので、サラリーマンの心をつかむ飲食店が経営できれば売上がかなり安定します。
リピートしない理由1位は「お店のことを忘れているから」
飲食店用のアプリを提供している株式会社YsLink(ワイズリンク)が行った調査によると、リピートしない理由は以下の通りでした。
順位 | 項目 | 回答数 | 比率 |
1位 | 何となく(忘れていた) | 922人 | 21.84% |
2位 | 利便性 | 667人 | 15.80% |
3位 | メニュー・料理への不満 | 458人 | 9.83% |
4位 | スタッフへの不満 | 415人 | 9.83% |
5位 | 価格への不満 | 386人 | 9.14% |
6位 | 客層や雰囲気 | 367人 | 8.69% |
7位 | 近所に良い店ができた | 337人 | 7.98% |
8位 | 店内の清潔さ | 334人 | 7.91% |
9位 | 転居や転勤 | 216人 | 5.12% |
引用:『飲食店 リピートされない理由 第1位は?【アンケート調査】』
もちろんアクセスや料理の美味しさ、店内オペレーションの充実などは重要です。
しかし、意外にもリピートしない最大の原因は「顧客がお店のことを忘れているから」という結果になりました。
よってリピート率を上げるためには、顧客との接点を多く持ち、定期的にアプローチしていくことが重要です。
飲食店のリピーターを増やす具体的な施策5選
以上を踏まえた上で、飲食店のリピーターを増やす具体的な施策を、厳選して5つご紹介します。
オリジナルアプリの導入
リピーターを増やすためには、顧客にお得感を感じさせることができるクーポンカードやスタンプカード、ポイントカードが非常に有効です。
オリジナルアプリを導入すれば、それらを簡単に実装できるため、リピーター獲得に大いに役に立ちます。
また「3回安定10回固定の法則」を活かして、以下の画像のように工夫してクーポンを作ることも、非常に効果があります。
加えて、アプリを導入すればお店の近くに来た人に自動でプッシュ通知する機能を実装することもでき、リピートしない理由1位「お店のことを忘れてしまう」の対策にもなります。
3回安定10回固定の法則にもリピートしない理由1位にも対応できて、かつ導入費用も比較的安いため、アプリはリピーター獲得に非常におすすめです。
アプリのさらなる魅力
他にも、たとえば
- アプリ内で繰り返し使えるお得な期限付き定期券を発行する
- 顧客をランク分けし、ランクごとに割引や特典を設ける
- アプリ内でアンケートを実施し、顧客の意見を反映させる
- DMをデジタルで配信し、One to Oneマーケティングを実現する
など、アプリを使えばできる施策がかなり広がります。
LINEマーケティング
LINEは国内で最も利用者の多いSNSです。2021年12月時点で約8,900万人が利用しています。
日本人の約71%がLINEを使っている計算になるので、ターゲット層の年代や性別問わず、飲食店のマーケティングでは必須のSNSです。
またLINEの通知は開封率が高いので、メールやチラシ配布をするよりも効果的です。
成功事例:友だち数49万人のお好み焼き店「ぼてぢゅう」
モダン焼発祥の店であるお好み焼き店「ぼてぢゅう」では、若年層のファンの獲得に課題がありました。
そこで、LINEを使った施策として
- 月2回、ユーザーの生活サイクルに合わせてメッセージ配信。お得なキャンペーンやデザートプレゼントなど、メリットのある情報を発信
- 友だち登録を条件としたクーポン、いつでも使用可能なクーポンなど、各種割引クーポンを配信して来店を促進
以上2つを行ったところ、LINEアカウントの友だち合計数が49万人を超え、2021年8月に新規オープンした店舗でも、開店月に72件のクーポン利用を達成するなど、高い効果を生み出しています。
成功事例:ショップカードでリピーター育成
主に広島県と東京都に8店舗を展開するカフェチェーン「SUZU CAFE」では、ショップカードを作成しリピーター獲得につなげました。
リピート回数を増やすために最大を20ptに設定したり、個人だけでなくグループ利用できるインセンティブを用意したり、そういった工夫が功を奏し、ショップカードの利用率は44%を達成しました。
MEO対策(GoogleMap最適化)
MEO対策とは「MAP Engine Optimization」の略であり、GoogleMapの検索エンジンに最適化し上位表示を狙うことを指します。
株式会社フルスピードが2020年に行った調査によると、飲食店を調べたり探したりする目的でGoogleMapを利用する人の割合は54.5%と、他業種に比べて圧倒的に多いことがわかっています。
引用:『Google マップ利用者へのアンケート調査結果を公開~MEOサービスをリニューアルし提供開始したフルスピードが調査~』
よって飲食店でリピーターを獲得するためには、MEO対策を重要視する必要があります。
具体的には、口コミに返信したり口コミを集めたりすることが、リピーター獲得につながります。
成功事例:5ヵ月で2.9倍の来店数を実現したMEO対策
大阪のある海鮮料理店では、
- 口コミ返信
- 口コミ集め
- 定期的な投稿(FBページの宣伝、料理、新メニューなど)
- 店内や料理の写真アップ
- 緊急事態宣言での休業や営業時間変更のお知らせ
- キーワードを意識したビジネスの詳細入力や投稿
- 外部ツールによるMEO対策
などを積極的に行った結果、5ヶ月後には来店数が2.9倍もアップしました。
この事例からもわかるように、MEO対策は安価で始めることができて、かつ効果が極めて高いことから、飲食店経営においては必須のアプローチです。
SNSの活用
顧客との接点を増やすことができるSNSも、リピーター獲得には非常に向いています。
たとえばレストランミヨシではTwitterを活用し、短いテキスト&統一感のある写真を投稿することでリピーター獲得に成功しています。
また有名焼肉チェーン店の牛角は、以下のようなキャンペーンを定期的に開催することで、リピーター獲得につなげています。
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— 牛角[公式アカウント] (@gyukaku29) December 13, 2021
SNSを上手く活用すれば、無料で顧客との接点を持つことができるため、リピーター獲得にお悩みの方はTwitterやInstagramの利用をぜひご検討ください。
店舗オペレーションの最適化
リピートする理由1位が「料理が美味しいから」であるように、やはり料理の味やスタッフの接客態度などの店舗オペレーションは極めて重要です。
キッチン・フロア・バックヤードの3つに分けて考え、それぞれのオペレーションを最適化させましょう。
また、飲食店分析に特化した「トリノ・ガーデン」のような会社が提供しているオペレーション最適化サービスを利用することもおすすめです。
オペレーション最適化サービスを使えば、たとえば熟練者の複雑な動作を丁寧に分解し数値化して、 他のスタッフでも再現可能なレベルまで言語化・可視化することができます。
まとめ:飲食店のリピーター獲得にはアプリが最もおすすめ!
飲食店でリピーターを獲得するための具体的な施策は、以下の5つでした。
- オリジナルアプリの導入
- LINEマーケティング
- MEO対策(GoogleMap最適化)
- SNSの活用
- 店舗オペレーションの最適化
どれか一つ始めるとしたら、オリジナルアプリの導入を強くおすすめします。
弊社にご依頼していただければ、
- クーポンやスタンプカード、ポイントカード
- お店の近くに来たら自動でプッシュ通知でお知らせする機能
などを実装したアプリを簡単に導入できます。
アプリを使ったリピーター獲得戦略にご興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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